原创翻译:龙腾网 http://www.ltaaa.com 翻译:无限回忆 转载请注明出处
论坛地址:http://www.ltaaa.com/bbs/thread-479574-1-1.html

10年間で500人を治療してわかった「痴漢」を取り巻く問題
そもそも痴漢の「病名」ご存知ですか?

通过10年间治疗了500人之后,我搞懂了关于“痴汉”的问题
说起来您知道痴汉的“病名”吗?



痴漢という犯罪を取り巻く問題
痴漢は犯罪である。これは疑いようもない事実であり、私もこれに異を唱える気は毛頭ない。
しかし、この際、問題が2点ある。
まずは、再犯率に関する問題である。性犯罪全体の再犯率は、一般に思われているほど高くはなく、約5%にとどまっているが、それに比べると痴漢の場合は再犯率が高い
法務省のデータによれば、痴漢の性犯罪再犯率は執行猶予者で約20〜30%、刑務所出所者で約50%。しかもその特徴は、同種犯罪、つまり痴漢ばかりを繰り返している者が多いことである。
第2の問題点は、痴漢の場合、刑罰といっても、1度や2度での逮捕では、罰金や執行猶予などで済む場合がほとんどで、その場合、すぐに日常生活に戻されることとなる。
すると、しばらくの間は再犯に歯止めがかかっても、長い月日が経過するにしたがって、ふとしたことでまた再犯となってしまうケースが多い。
このように、わが国の刑事司法の枠組みのなかで、痴漢を扱おうとすると、十分な対処ができず、いたずらに再犯が繰り返され、多くの被害者を生んでしまっている現状にある。



关于痴汉的问题
痴汉行为是犯罪,这是毫无疑问的事实,我也完全赞同。
但是,关于痴汉这件事有两个问题。
首先就是关于再犯率的问题。所有类型的性犯罪的再犯率一般来说并没有大众所想的那么高,也就5%左右,但是跟这个比起来痴汉的再犯率非常之高。
据法务省的数据显示,痴汉的性犯罪再犯率在被判处缓刑的人中约为20~30%,出狱者中再犯率约为50%。并且其特征就是大部分人都是本性难改(反复进行痴汉行为)。
第二个问题就是痴汉行为虽说会被处以刑罚,但是如果是第一次或者第二次被逮捕的话,基本都是处以罚款或者缓刑,因此痴汉们立刻就能回归日常生活。
于是,就算是短期内没有再犯,但是在经过很长一段时间,好了伤疤忘了痛之后,很多人会因为一点小事而再度犯罪。
现状就是如此,在我国的刑事司法的系统中,对痴汉的处罚非常轻,所以再犯率非常之高,也因此造成了很多的被害者。


それに対し、「ではもっと厳罰に処するようにすればいいのではないか」という意見がある。
罰金や執行猶予で済ませているから、再犯を繰り返すのならば、初犯のときから実刑にして刑務所に入れればよいという考え方である。
しかし、問題はそんな単純なものではない。
まず、世界中のどの国においても、拘禁刑は最終手段であり、その使用は抑制的にすべきというのが刑事司法の鉄則である。それは、罪罰均衡主義の見地からの要請でもある。
また、科学的なエビデンスを見ても、厳罰化は再犯を抑制しないことが明らかになっている。厳しく罰したら、それに懲りて犯罪が抑制されるというのは、あまりにも単純な見方であり、データはそれを支持していない。

对此,有人说:“那么可不可以加重对痴汉的处罚呢?”。
他们的想法就是如果是因为对痴汉的处罚太过轻微而导致再犯,那么可以在初犯的时候就判处实刑让其蹲监狱。
但是,问题远没有这么简单。
首先,在世界上无论是哪个国家,监禁都是最终手段,抑制其使用频率是刑事司法的铁则。这是站在罪罚均衡主义的立场下定下的要求。
另外,就算是以科学的观点来看,严刑并不能抑制再犯罪。
施以严刑,让犯罪者尝到苦头的话就能减少犯罪率——实在是太过天真的想法了,实际的数据也不支持此类想法。


たとえば、リプセイによる研究では、カウンセリングは10%程度再犯率を抑制するが、処罰のみでは再犯率は低下しないばかりか、逆に1%程度増加することがわかっている3。
そして、より効果的にデザインされた治療を実施すれば、再犯率を少なくとも30%は抑制することができる4。
さらに、刑務所というものはとてもコストがかかる。単純に計算して、受刑者1人当たり、1年間で約400万円もの税金がかかっている4。
それだけコストをかけても、効果があるのであれば、それは社会の安全のための必要な投資といえるだろうが、効果が見込めないのだから、合理的な投資であるとはいえない。
したがって、痴漢という犯罪に効果的に対処するには、やはり刑罰だけでは限界があるという結論になるわけである。

比如说,根据立普森的研究,通过心理辅导可以减少10%的再犯率,而仅仅是处罚的话别说是减少再犯率了,反而增加了1%的再犯率。
因此,实施更加有效的治疗的话,至少可以减少30%的再犯率。
并且,监禁需要花费不少的成本。据统计,平均每个被监禁者一年需要花费400万日元的税金。
如果说花的这些钱有效果,还可以说是为了社会安定而采取的必要投资,但是可以看到其效果并不明显,也就是说花了笔冤枉钱。
因此,对付痴汉,有效的处理对策并不仅仅是刑罚。



痴漢はなぜ繰り返されるのか
それでは、痴漢はなぜ繰り返されるのだろうか。
その理由を科学的に分析すれば、効果的な対処の糸口が見えてくる。
それが「病気」という視点である。
実は、何十年も前から、痴漢にはちゃんと「病名」がある。

为什么痴汉的本性难改
那么,为什么痴汉本性如此难改正呢?
以科学的方法分析其原因的话,我们发现了一些头绪,那就是从“疾病”的视点来看待痴汉行为。
实际上在数十年前开始,痴汉就是有“病名”的。


精神障害の診断のために世界中で用いられている診断基準である「精神障害の診断と統計の手引き」(DSM-5)には、「窃触症」という病名があり、その定義としては、同意のない他人の身体を触ったり、自らの身体をこすりつけたりすることに強い反復的な性的興奮を抱く一種の性的倒錯であり、それが社会的、職業的分野に重大な問題を起こしている場合、こう診断される。
「窃触症」は、「パラフィリア障害」というカテゴリーに分類されている。これは性行動の対象や方法の異常のことであり、ほかには「窃視症」(覗き、盗撮)、「露出症」などがリストアップされている。

根据全世界用于诊断精神障碍的诊断标准“精神疾病的诊断和统计指南”(DSM-5)的内容,痴汉的病名叫做窃触症,其定义表明了这是一种性变态,在未经他人同意的情况下触摸他人的身体并且揉搓自己的身体,并产生强烈且重复的性兴奋。
“窃触症”被分在“性心理异常障碍”一类。这是指性行为的对象或者方法异常的症状,另外该类别下还有“窃视症”(偷窥)、“暴露癖”等等症状。
(注:性心理异常障碍 ,是一个心理卫生名词,指某些人对多数人不产生性欲的事物或情况产生性渴望。)



なぜ性的衝動が抑えられないのか
さらに、今年6月、世界保健機関(WHO)は、国際疾病分類(ICD)の改訂に際して、「強迫的性行動症」という疾患を新たに加える方針であることを発表した。
これは、「反復性のある強い性的衝動を制御できない」障害であり、「個人的、家族的、社会的、教育的、職業的、その他の重要な分野で活動するうえで著しい問題や障害を引き起こす」ものとされている。

为什么他们无法抑制性冲动呢?
今年6月,世界卫生组织(WHO)宣布,在修订国际疾病分类(ICD)时,新增一种名为“强迫性行为症”的疾病。
这是“具有反复性的强烈的性冲动”的疾病,此病“在个人,家庭,社会,教育,职业或其他重要的领域活动时会引起严重问题或危害”。


このなかには、痴漢のような性行動のほか、過剰なセックスやマスターベーションなど犯罪ではないものも含まれる。
これは、「衝動制御の障害」というカテゴリーに分類されており、性的衝動のコントロールができないための病気であるということである。
もっとも、痴漢のすべてがこうした障害に当てはまるわけではない。厳密な診断基準に照らして判断する必要があるが、やはり何度逮捕されても、生活が破綻してもやめられないようなケースは、その大半が「病気」の域に達していると言ってよいだろう。

在这里面,除了类似于痴汉的行为,还包括纵欲过度或者紫薇等并不是犯罪的行为。
这些都被分类在“冲动抑制障碍”的范围内,也就是说无法控制自己性冲动的病。
不过,并不是所有的痴汉都符合上述的征兆。虽然有必要根据严格的诊断标准来判断,但无论他们被逮捕了几次,哪怕是在社会上难以立足也还是停止不了自己的行为,可以说他们大部分都达到了“病”的程度。





病気という視点への反論
WHOは、国際疾病分類を何度も見直し、今回の改訂が11回目である。そのたびに新たな障害が追加されたり、診断基準が変更になったりする。これは、研究の積み重ねによって、新たな知見が加わったことを反映している。
つまり、世界中の研究者の努力の蓄積に伴って、病気の態様、原因、メカニズム、治療法などが明らかになり、診断基準が確立され、より洗練された疾病分類となっていく。
「痴漢は病気」という主張をすると、すぐに判で押したように「何でもかんでも病気にするな」という感情的な批判がある。今回の番組でも同様の批判がとても多かった。
しかし、何も軽々に何でもかんでも病気にしているのではない。「病気である」という専門家のコンセンサスの背景には、何十年にもわたる地道な研究と臨床の蓄積があることを忘れてはならない。

对疾病观点的反驳
世卫组织一遍又一遍地重新审查国际疾病分类,这次的修订是第十一次。 每次都会增加新的精神障碍或者变更诊断标准。 这表明,研究者们通过反复研究而发现了新的知识点。
换句话说,随着世界各地研究人员的努力,我们将阐明疾病的形态、原因、机制、治疗方法等,并建立更为准确的诊断标准和更加精炼的疾病分类。
“痴汉行为是一种疾病”一旦这样主张就立刻会有人愤怒地反驳“不要把什么都归类为疾病”,我的观点也同样遭到了很多人的反驳。
但是,这并不是说我在儿戏,把什么都归为疾病,请不要忘了“痴汉行为是种疾病”是经过专家们的统一意见,以数十年脚踏实地的研究和临床实验积累下来的经验总结。


また、「病気だといって罪が軽くなるのは許せない」という批判もまた多く寄せられた。これは、「痴漢は病気」という視点を、責任能力の問題と混同しているだけの誤解である。
精神障害者による犯罪の場合、精神鑑定によって責任能力がない、または減弱していると判断され、場合によっては無罪となったり、刑が減軽されたりすることがある。
しかし、多くの場合、それは統合失調症、認知症などによって、病前の人格そのものが、がらりと変わってしまうほどの障害が認められた場合に関係してくるのであって、痴漢が病気とされたところで、責任能力の議論にはならない。
たとえば、アルコール依存症という「病気」があったからといって、酔って人を殴ったり飲酒運転したりすれば、それは犯罪であるのと同じだ。
つまり、誰も「痴漢は病気」という視点を責任能力とからめて主張していないにもかかわらず、「病気だからといって罪が軽くなるのは許せない」という反論をするのは早合点というものである。

还有很多人批判到:“不能因为是疾病而减轻罪行。”这是把“痴汉行为是种疾病”和责任能力问题搞混了。
精神病患者犯罪的时候,根据精神鉴定如果断定其为无或者限制行为能力人,根据情况的不同有可能会判其无罪,也可能会减轻刑罚。
但是大多情况下,上诉情况是跟精神分裂症、痴呆症等疾病的病人在犯罪时是否是存在认知障碍有关系,痴汉行为被认定为疾病的情况下并不会对责任能力的判定产生影响。
比如说,虽说有“酒精依赖症”这一疾病,如果人在醉酒的情况下殴打他人,驾驶汽车一样会被认定为犯罪。
换言之,有人把“痴汉行为是种病”和责任能力牵扯上关系,反驳道“不能因为是疾病而减轻其罪行”无非是自作聪明罢了。


私はこれまで、痴漢という病気を責任能力とからめて主張したことは一度もないし、そのつもりもない。また、痴漢が犯罪であることを否定したことも一度もない。
「痴漢は犯罪か、病気か」という二者択一ではなく、犯罪であることは当然の前提として、そのうえで病気という視点も加えようとしているだけである。
つまり、「犯罪でもあり、病気でもある」という主張である。そして、それはイデオロギーではなく、科学的な事実である。何度も強調するが、このことをきちんと押さえておいてほしい。
そしてその対処においても、「刑罰か、治療か」という二者択一を主張しているのでもない。「刑罰に加えて、治療を」という選択肢を増やすという提案をしているにすぎない。
したがって、「痴漢は病気」という見方をしたところで、それに反対する人々が主張し、恐れているような事実はまったく起こらないということである。それどころか、むしろ利点のほうがはるかに多い。

我迄今为止一次都没有主张过“痴汉行为是种病会影响责任能力的判定”,也没有这个打算。并且也从没有否定过痴汉行为是犯罪。
“痴汉行为是犯罪呢?还是疾病呢?”并不是二选一的选择题,而是全都是。
也就是说,我主张“痴汉既是犯罪也是一种疾病”。并且这不是我个人的主观观点,而是经过科学验证的事实。我强调了很多遍了,希望读者们能够好好理解。
然后关于痴汉的处理办法也不是说“刑罚?治疗?”二选一,而是“刑罚加上治疗”这种增加选择项的提议。
因此,即使“痴汉行为是种疾病”的观点得到普及,担心会引起可怕的事情而反对此观点的人也完全不需要担心。别说担心了,倒不如说有一大堆的好处。





あるいは、まだ捕まってはいない人が、自分の問題性を自覚し、それをどうにか治したいと思ったときにいつでも治療につなげられる枠組みを整えるべきだということである。
そうすれば、痴漢による被害が効果的に抑制されることになる。コストもはるかに低くて済む。
「痴漢は病気」という主張は、つまるところ、刑罰と治療というダブルの取り組みによって、「被害者を出さないこと」「再犯を防止すること」が第一の目的であることを強調したい。

或者说,对于还不严重的人让其发觉自身问题的严重性,然后对于想治好这个病的人,完善好随时都能对其治疗的救济系统。
这样一来,就可以显著减少因为痴汉而产生的危害,也能省一大笔的钱。
“痴汉是病”的主张归根结底是想强调我们的首要目的是依靠刑法和治疗的双重措施,可以“防止出现被害者”“防止再犯”。


われわれの病院では、約10年の間に500人近い「強迫的性行動症」(痴漢だけではない)の人々に治療を提供してきた。そのデータを見ると治療後1年間の再犯率は、わずか4%である5。
それまで再犯率100%であった人々が、治療につながることによって再犯が明らかに抑制され、仕事に就いたり、学校に戻ったりして、その人らしさを取り戻し、社会復帰を果たすことができている。これは社会全体にとってもよいことである。
しかし、ここで障害となるのは、今のところ社会の中に治療資源がほとんど皆無であるということである。痴漢を治療する病院が片手にすら余るのでは、どうにもならない。

我们的医院在这10年间给将近500位患有“强迫的性冲动症”(不局限于痴汉)
的患者提供了治疗。根据数据显示,治疗后一年内的再犯率仅4%。
迄今为止再犯率为100%的人们在接受治疗之后明显抑制了其再犯的冲动,然后就能回归工作岗位,回归学校,变回一个正常人,起到回归社会的效果。这对社会来说是一件好事。
但是就算认定痴汉是一种精神障碍,可现如今的社会中基本没有相关的治疗资源,治疗痴汉的医院也腾不出手来,这真是无奈的现状。


それは、医療者の側にも、法律家の中にも「痴漢は病気」であるという見方に対する反対や偏見が多く、医療の問題として考えられていないこと、治療ノウハウについての知識がないことなどが原因である。そして社会の中にも同じような反対意見は根強い。
痴漢をした本人が変わらなければいけないのはもちろんだが、社会の側も感情的な反発をひとまずは抑えて、効果的な再犯防止という目的のため、冷静に治療のエビデンスを理解することによって、変わっていく必要があるのではないだろうか。

原因就是,不论是医者还是律师,他们大都反对“痴汉是病”的观点,并不会把它当作医疗方面的问题,也没有相关的医疗知识。并且社会上的反对思想也同样根深蒂固。
痴汉本人一定要改变是不用说的,社会上也暂且抑制住感情上的冲动,为了有效地减少再犯率,冷静地理解治疗痴汉的科学依据。社会一定会往更好的方向发展。