日本にも進出の中国飲料チェーン「MIXUE」を生んだビリオネア兄弟

进军日本的中国饮料连锁“蜜雪冰城”是如何诞生出亿万富翁兄弟的

張紅超(チャン・ホンチャオ)は21歳のとき、祖母に借金をして中国中部の鄭州市でかき氷を売る小さな店を開いた。1号店は失敗に終わったが、その2年後、店の名前を「ミーシュー(MIXUE、蜜雪冰城)」に改め、再びかき氷の移動販売に挑戦した。やがて、アイスクリームをメニューに加え、後にバブルティー(タピオカミルクティー)やレモネード、コーヒー飲料を激安で売ることで事業を軌道に乗せることに成功した。
蜜雪冰城は今や、約3万6000店舗を展開する中国最大のティードリンクチェーンとなった。47歳の張は、弟で39歳の張紅甫(チャン・ホンフー)とともに、保有資産が10億ドル(約1460億円)を超える「ビリオネア」となっている。

张红超在21岁时,向祖母借款,在中国中部的郑州市开设了一家小型店铺,销售刨冰。第一家店以失败告终,但两年后,他将店名改为“蜜雪冰城(MIXUE)”,再次尝试流动销售刨冰。最终,他将冰淇淋加入菜单,并通过以低价销售珍珠奶茶、柠檬水、咖啡等饮料的方式,生意开始蒸蒸日上。
蜜雪冰城如今是中国最大的茶饮品连锁店,拥有约3.6万家门店。47岁的张红超与39岁的弟弟张红甫一起成为拥有超过10亿美元(约1460亿日元)资产的“亿万富翁”。

蜜雪冰城は1月2日、香港市場に上場を申請。申請書類からは、兄弟の持分がそれぞれ42.8%であることが明らかになった。同社の2023年1~9月期の売上高は前年同期比46%増の約154億元(約3200億円)、純利益は同51%増の約24億5000万元(約500億円)だった。同社の評価額は、保守的に見積もっても29億ドルはあると見られ、張兄弟の資産はそれぞれ12億ドルと推定される。
蜜雪冰城が最後に資金調達を行ったのは、ベンチャーキャピタル(VC)投資が活況だった2021年1月で、ビリオネアの張磊(チャン・レイ)が設立した高瓴資本(Hillhouse Capital)や、同じくビリオネアの王興(ワン・シン)が率いる美団のVC部門、龍珠資本(Dragonball Capital)などから、評価額33億ドルで3億2900万ドルを調達。2022年には深圳市場に上場申請をし、9億1500万ドルを調達しようとしたが、実現には至らなかった。

该公司于1月2日在香港市场申请上市。从申请文件中可以看出,兄弟俩的持股比例各为42.8%。公司在2023年1至9月期的营业额同比增长46%,达到约154亿元人民币(约3200亿元日元),净利润同比增长51%,达到约24.5亿元人民币(约500亿元日元)。据估计,该公司的估值保守地估计为29亿美元,兄弟俩的资产分别估计为12亿美元。
蜜雪冰城最后一次进行资金筹集是在2021年1月,当时风投活跃,由亿万富翁张磊创立的高瓴资本(Hillhouse Capital),以及美团的亿万富翁王兴领导的VC部门,以及龙珠资本(Dragonball Capital)等公司,以330亿美元的估值筹集了3.29亿美元。2022年,该公司申请在深圳市场上市,计划筹集9.15亿美元,但未能实现。

蜜雪冰城が展開する3万6000店のうち、中国国内にある3万2000店の大半はフランチャイズ店だ。残りの4000店は、アジアを中心に日本を含む11カ国で展開している。中国コンサル大手の灼識諮詢(CIC)によると、蜜雪冰城は2023年の1~9月に全世界で約58億杯のドリンクを販売し、作り立て飲料の販売杯数で世界2位(1位はスターバックス)となっている。
競争が熾烈なバブルティー市場において、蜜雪冰城は低価格戦略によって存在感を増しており、中国の格安Eコマースプラットフォーム「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」にちなんで「バブルティー業界の拼多多」とも呼ばれている。作りたてのレモネードやソフトクリーム、フルーツティー、コーヒーも販売しており、価格は1杯当たり3~10元(約60~200円)に設定している。これに対し、香港市場に上場する競合の「奈雪の茶(Nayuki)」の1杯当たりの平均価格は27元(約550円)となっている。

蜜雪冰城在其3.6万家门店中,国内3.2万家大多数是加盟店,其余的4000家遍布亚洲,包括日本在内的11个国家。根据中国咨询公司灼识咨询(CIC)的数据,蜜雪冰城在2023年1至9月全球销售约580亿杯饮料,成为全球第二大销售新鲜饮料的公司(仅次于星巴克)。
在激烈的奶茶市场竞争中,蜜雪冰城通过低价策略不断增强其存在感,并因此被称为“奶茶行业的拼多多”,参照中国的廉价电商平台。他们还销售新鲜柠檬水、冰淇淋、水果茶和咖啡,价格为每杯3至10元人民币(约60至200日元)。相比之下,香港上市的竞争对手“奈雪的茶”的平均杯价为27元人民币(约550日元)。

■学生時代に6万円で店をオープン
創業者の紅超は、河南財経学院(現在の河南財経政法大学)の学生だった1997年の夏、飲料キオスクでアルバイトをした。その時にかき氷機を自作し、かき氷を販売するビジネスを思いついたという。中国メディアの報道によると、紅超は祖母から3000元(約6万2000円)を借りて、蜜雪冰城の前身である店をオープンした。
蜜雪冰城の現最高経営責任者(CEO)である弟の紅甫は2007年、同社に入社。オペレーションと経営管理の標準化を図って優れたフランチャイズ・モデルを構築し、同社の成功に貢献した(紅超は会長を務めている)。現在、3万6000店の99.8%が1万6000のフランチャイジーによって運営されており、同社は世界最大級のフランチャイズ企業となっている(店舗数は、ダンキンドーナツの2倍以上、バーガーキングの約2倍を誇る)。

学生时代以6万元开设店铺
创始人张红超是河南财经学院(现河南财经政法大学)的学生,他在1997年夏天在饮料摊位打工。据中国媒体报道,张红超当时自制了刨冰机,并想出了销售刨冰的商业模式。他从祖母那里借了3000元人民币(约6万2000日元),开设了蜜雪冰城的前身店铺。
蜜雪冰城现任首席执行官、创始人张红超的弟弟张红甫于2007年加入该公司。他通过推动运营和管理的标准化,构建了出色的加盟模式,为公司的成功做出了贡献(张红超担任董事长)。目前,3.6万家门店中99.8%由1.6万名加盟商经营,使该公司成为全球最大的加盟企业之一(店铺数量超过Dunkin' Donuts的两倍,超过汉堡王的近两倍)。

張兄弟は、アジアと米国のミレニアル世代とZ世代に人気のバブルティーで財を成した最新の人物だ。先駆者には、同じく新規株式上場(IPO)を控える「茶百道(ChaPanda)」の創業者兼会長である王霄錕(ワン・シャオクン)らがいる。蜜雪冰城のライバルである「奈雪の茶」を創業した彭心(ペン・シン)と趙林(ジャオ・リン)夫妻は、2021年の香港市場への上場によりビリオネアとなったが、衛生問題が発覚してから株価が80%急落し、現在はビリオネアの座から転落している。

张氏兄弟是在亚洲和美国的千禧一代和Z世代中因奶茶风潮而致富的最新人物。在即将上市的“茶百道”创始人兼主席王霄锟等人之前,他们已经是奶茶领域的领军人物了。与蜜雪冰城竞争的“奈雪之茶”创始夫妻在2021年香港上市后成为亿万富翁,但由于卫生问题曝光后股价暴跌80%,目前已不再是亿万富翁。