樹木の温度が上がりすぎると、栄養をつくるための光合成がうまく働かなくなる。
熱帯林の林冠温度が華氏116度(摂氏46.7度)を超えると、光合成機構の機能不全が始まる可能性がある。
この研究により、人類が回避すべき閾値が初めて明確に示された。

如果树木的温度过高,用于营养的光合作用就会失效。
当热带森林的林冠温度超过116华氏度(46.7摄氏度)时,光合作用机制就可能开始衰竭。
这项研究首次明确指出了人类应该避免的临界值。

樹木の温度が上がると、樹木は、葉の気孔を閉じて、水の蒸散を止めようとするが、そうなると二酸化炭素が取り込めず、光合成が抑制される。高温の状態があまりに長く続くと、植物の生命活動の根幹である光合成が正常に働かなくなる。

当树木温度升高时,树木会通过关闭叶孔来阻止水分蒸腾,从而阻止二氧化碳的吸收,抑制光合作用。 如果高温持续时间过长,作为植物生命基础的光合作用将无法正常进行。

植物は自らを養えなくなり、死に向かい始めるということだ。米国チャップマン大学の生物学アシスタントプロフェッサーを務める科学者グレゴリー・ゴールドスミス(Gregory Goldsmith)は、プレスリリースのなかでそう述べている。

这意味着植物无法再养活自己,并开始死亡。 美国查普曼大学生物学助理教授、科学家格雷戈里-戈德史密斯(Gregory Goldsmith)在一份新闻稿中这样说道。

では、あらゆる兆候が示しているように、このまま世界の温暖化が続いたら、いったい何が起きるのだろうか。
ネイチャー誌に2023年8月23日付で発表された研究では、熱帯樹木の林冠温度が華氏116度(摂氏46.7度)になると、光合成に支障が出始めることがわかった。

那么,如果全球变暖像所有迹象表明的那样持续下去,究竟会发生什么呢? 2023 年 8 月 23 日发表在《自然》杂志上的一项研究发现,当树冠温度达到 116 华氏度(46.7 摄氏度)时,热带树木的光合作用就会开始受到影响。

また、小さい割合(0.01%)ではあるが、現在でもすでに葉の一部が、少なくとも1シーズンあたり1回は、この閾値を超えていることもわかった。世界の温暖化が続けば、熱帯雨林の林冠の多くが枯死する可能性があるわけだ。
とはいえ、この論文の中で、研究チームはこう述べている。
「こうした炭素、水、生物多様性の重要な領域の運命を決める力は、まだ我々が握っている」

研究还发现,尽管比例很小(0.01%),但即使在今天,一些树叶每季至少有一次已经超过了这一临界值。 因此,如果全球变暖持续下去,大部分雨林树冠都会死亡。 尽管如此,研究小组还是在论文中指出:“我们仍然掌握着决定碳、水和生物多样性这些关键领域命运的力量。”

研究論文の著者の1人であるゴールドスミスによれば、極端な高温によって葉が光合成できなくなることは、以前から知られていた。だが、「熱帯雨林の林冠がその限界にどれほど近づいているかをはっきり示したのは、この研究が初めてだ」という。

研究论文的作者之一戈德史密斯说,人们早就知道极端高温会阻碍树叶进行光合作用。 然而,"这是第一次研究清楚地表明热带雨林树冠离这一极限有多近"。

「熱すぎる」とされる閾値を決定するために、研究チームは、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載された、大地表面の温度を測定する機器「ECOSTRESS」と、熱帯雨林の温度観測タワー、そして、林冠の葉の一枚一枚にはりつけた無数のセンサーから集めたデータを使用した。

为了确定“太热”的临界值,研究小组使用了从国际空间站(ISS)上测量地球表面温度的 ECOSTRESS 仪器、雨林中的温度观测塔以及附着在林冠单个树叶上的众多传感器收集到的数据。

上述した3つから集めたデータを統合すれば、葉の機能に支障が出始めるタイミングがわかる。葉は、樹木全体の健康状態をいち早く告げる先触れだ。

综合从上述三方面收集到的数据,可以看出树叶功能什么时候会开始受损。树叶是树木整体健康的早期预兆。